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338 :名無しさん@お腹いっぱい。:2012/07/30(月) 02 12 47.47 ID QMN4dXcU0 SS『妹取物語』桐,京,麻,沙,黒,あ,加 【原語版】 今は昔、御簾田(みすた)妹道といふ者ありけり。 御宅(おたく)に入りて絵炉気(えろげ)をとりつつ、よろづのことに使ひけり。名をば、高坂京介となむ言ひける。 その絵炉気の中に、光る絵炉気なむ一筋ありける。あやしがりて寄りて見るに、箱の中光りたり。 それを見れば、三寸ばかりなる人、いとうつくしうてゐたり。 妹道言ふやう、「我、朝ごと夕ごとに見る絵炉気の中におはするにて、知りぬ。妹となり給ふべき人なめり」とて、手にうち入れて家へ持ちて来ぬ。 うつくしきことかぎりなし。いと幼ければ須磨穂(すまほ)に入れて養ふ。 この妹のかたちけうらなること世になく、屋のうちは暗き所なく光満ちたり。 妹道、心地あしく苦しき時も、この妹を見れば、苦しきこともやみぬ。腹立たしきことも慰みけり。 この子いと大きになりぬれば、妹道、くんかたんの桐乃とつけつ。 世界のめのこ、貴なるも卑しきも、いかでこのくんかたんを得てしがな、見てしがなと、音に聞きめでて惑ふ。 人のものともせぬ所に惑ひありけれども、なにの験あるべくも見えず。 妹道にものをだに言はむとて、言ひかかれども、ことともせず。 おろかなる人は、「ようなきありきは、よしなかりけり」とて、来ずなりにけり。 その中に、なほ言ひけるは、色好みと言はるる限り五人、思ひやむ時なく夜昼来ける。 その名ども、這い寄る地味子・千葉の堕天聖黒猫・沙織ばじーな大尉・殺戮の聖天使あやせ・星くず☆うぃっち加奈子、この人々なりけり。 これを見つけて、妹道、くんかたんに言ふやう、「この人々の年月を経て、思ひ定めて、ひとりひとりにあひ奉りたまひね」と言へば、 くんかたんのいはく、「五人の中に、ゆかしきものを見せたまへらむに、御志まさりたりとて、仕うまつらむと、そのおはすらむ人々に申したまへ」と言ふ。 「よきことなり」とうけつ。 這い寄る地味子は、心たばかりある人にて、妹道に供御を出だしけり。 くんかたん見ゆべくもあらざりければ、地味子は立つもはした、ゐるもはしたにてゐたまへり。 日の暮れぬればすべりいでたまひぬ。 千葉の堕天聖は、枡化羅(ますけら)をとりて、くんかたんの家に持て来て見せけり。 くんかたん目にも入れざりければ、言ひかかづらひて帰りぬ。 ばじーな大尉は、その時一の宝なりける匠六人を召し取りて、かみにくどをあけて、妹本を作りたまふ。 これをくんかたん聞きて、われは大尉に負けぬべしと、胸うちつぶれて思ひけり。 かかるほどに、門をたたきて、「くんかたんに見せ奉りたまへ」と言へば、妹道持ちて入りたり。 くんかたん、妹やあると見るに、妹なし。義妹あり。 「まことに妹の本かとこそ思ひつれ。かくあさましきそらごとにてありければ、はやとく返したまへ」と言へば、 妹道答ふ、「返さむこといとやすし」とうなづきてをりけり。 殺戮の聖天使は、加奈子をいとかしこくたばかりて、女瑠瑠(めるる)にたがはす作りいでつ。 くんかたん喜びて、「なにをもちてとかく申すべき。加奈子に仕うまつらむ」と言へば、 殺戮の聖天使けしきばみて、加奈子を山に埋み置きたり。 かくて、言ひけるは、消え失せにけり。 妹道は、くんかたんととはにあひみけり。 【現代語訳】※分かりやすくなるようにある程度意訳をおこなっています。 今となっては昔のこと、ミスター妹道と呼ばれる者がいました。 オタクの中に入ってエロゲを確保しつつ、さまざまな事に『使って』いました。名前は高坂京介といいました。 彼が買っているエロゲの中で、光るエロゲが一本ありました。不思議に思って近寄ってみると、なんと箱の中が光っているのです。 その筒の中を見ると、三寸くらいの人がたいそうかわいらしい様子で坐っているではありませんか。 彼は「俺が毎朝毎晩するエロゲの中にいるから分かった。きっと俺の妹だ」と思い、手のひらに入れて家へ持ち帰りました。 何しろ可愛らしいことこの上ありません。そして、たいそう小さいので、スマホに入れて育てました。 この子の容貌の美しさには比類がなく、まるで家の中には暗い所がなく光に満ちているようです。 妹道は、気分が悪く苦しいときも、この子を見ると苦しさが消えてなくなりました。腹立たしいことも慰められました。 そうしているうちに、この子はたいそう大きくなったので、妹道は「くんかたんの桐乃」と名づけました。 (もちろん、この子の主食に由来しています) 世間の女たちは、身分が貴い者も卑しい者も、どうにかしてこのくんかたんを得たい、妻にしたいと、噂に聞いては恋い慕い、思い悩みました。 人が行きそうにない所をもさまようものの、何の効果もありません。 妹道にことづけようとして話しかけても、相手にもされません。 志が大したことない人は、「必要もない出歩きは、無駄だった」と言って、来なくなりました。 そんな中で、それでもなお言い寄ったのは、色好みと評判の五人です。恋心が止まず夜昼となくやって来ました。 その人たちの名は、『這い寄る地味子』『千葉の堕天聖黒猫』『沙織バジーナ大尉』『殺戮の聖天使あやせ』『星くず☆ういっち加奈子』であった。 この様子(五人の淑女たちの熱心な求婚ぶり)を見て、(イヤイヤながらも)妹道はくんかたんに 「あの変態たち(五人の淑女)が長い年月、ストーキングしてる事をよく考えろ。どれか一人と結婚してやってくれ」と言うと、 「あたしが見たいと思うものを見せてくれたら、その人の妻になってあげてもいいんだけどさ・・・」と答えました。 これを聞き妹道は「妹だし、しかたねえよな・・・」と承諾することになったのでした。 さて、はじめの挑戦者である『這い寄る地味子』は策略にたけた人であったため、妹道に食事を出して歓心を買おうとしました。 ところが、くんかたんは姿すらあらわそうとしなかったため、 地味子は立ち上がるのも、座っているのもきまりが悪く、闇にまぎれてこっそりと抜け出ていきました。 次の挑戦者『千葉の堕天聖』は、「マスケラ」なる円盤を携えてくんかたんの元に向かいましたが、 見向きもされなかったため、何も言えず帰っていきました。 次は『沙織バジーナ大尉』。 大尉は、当時、随一の宝とされていた絵師六人を(金の力で)召し寄せ、全財産を挙げて妹本の制作に取り掛かりました。 これを聞いて、くんかたんは、あたしは大尉に負かされてしまうに違いないと、胸がしめつけられる思いがしました。 こうしているうちに、門をたたく音が聞こえ「くんかたんに見せてほしいでござるよ」と言われたので、妹道はくんかたんに本を届けてあげました。 くんかたんは喜び勇んでどこに妹がいるかと探しましたが、なんと妹はいなかったのです。全て偽妹だったのです。 これにはくんかたんもカンカンで「本当に妹本かと思って期待したのに・・・。でも、これ全部偽妹じゃん!すぐに返してきて!」と言うのです。 妹道は一も二も無く「返すのはまあ簡単だよな」と、ほっとしながら返してしまったのでした。 こんどの挑戦者は『殺戮の聖天使あやせ』です。 あやせたんは、かなかなちゃんを大変上手く仕立て上げ、メルルと寸分違わぬようにしてくんかたんに届けました。 これにはくんかたんも大喜び。 「kjgなじdfぎうおあbdh!!!ふひっ!かなかなちゃんhshs・・・じゅるり、け、けっこんしよう!めるちゃん!!!!」 せっかく乗り気になったくんかたんでしたが、今度は逆にあやせたんがブチ切れです。 かなかなちゃんはドナドナされて、千葉の山に埋められてしまいました。 このようにして、くんかたんに求婚する人達は、皆、居なくなってしまったのです。 そして、妹道は、くんかたんと永遠に幸せに暮らしましたとさ。(※「あひみる」には性的ないm) End. ----------
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215 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/05/21(土) 20 38 47.32 ID RcuP6QqY0 [6/6] SS『あやせのSS―――加奈子も一緒』 よっし、ロダにアップして………で、スレに書き込んで………っと どうよぉ?感想まだかよぉ? つうかぁ、加奈子みたいな天才のSSを読めるなんてよぉ? 桐乃スレのやつら、マジ幸せもんだぜぇ? それにしてもよぉ、加奈子のSSもすっげー増えてきてね? なんかぁ、最近は風格っつーかぁ、先輩っつぅかぁ………つか、ちょうすごくね? 「ねえ、加奈子」 「あんだよ?あやせ」 そいや、あやせも居たんだっけ? つーかぁ、最近加奈子がSS書いてる時、いつも見てんよな? おかげで、全然変態SSとか書けねーじゃねーかよっ! 「加奈子って、いつも色んなSS書いているよね」 「とーぜんっしょ!加奈子ぉ、天才だしぃ?あたりまえみたいなー?」 「そ、そうだね………でも、本当に楽しいお話も多いよね」 あ、あんだよ? あやせのやつが加奈子を褒めるとか、マジねーし! こいつ偽者なんじゃね? 「つーかぁ、なんかハッキリしねーなぁ?なにがあったんよぉ?」 「その、ね………加奈子………実は、わたし、 スレの人に、SS書いてみないかって言われたんだけど………」 「あ、あんだとぉーーー!?」 あ、あやせにSS書かせるだとぉ?正気かよぉ!? 「どうかな?わたしでも………加奈子みたいにお話、書けると思う?」 「え、えーとぉ………か、書けるんじゃね?」 「そっか。良かった」 ま、まぁ、だいじょーぶ………だよなぁ? スレ住民って心の広いやつらも多いしよぉ? それに、JCの書いたSSって言えば、叩かれたりなんかはしねぇよなぁ? 「それでね。やっぱり、いきなりお話を書くのって不安だから……… 加奈子に見てもらえないかなって………」 「ま、まじかよぉ」 ほんとにコイツ、おかしくね? ………でも、いい機会だぜぇ?加奈子の苦労も分かるってもんだしよぉ? それに、『SS職人を殺す』なんて言わなくなるかもしれねーよなぁ。 「んじゃ分かった。さっそく書いてみるかよ?」 「う、うん。書いてみたい………でも、どうやって書いたらいいのかな?」 「んー………難しい事考えなくてもいいっしょ。 桐乃の事考えてよー、桐乃にどんな事させたいかーとか、 どんな事して欲しいかかいでみりゃーいいじゃん」 「うんっ!分かった。早速書いてみるねっ!」 やけにノリノリじゃねーかよぉ? つぅか、早っ!さっそく50行くらい書いてるしっ! えーと、どれどれ……… 『「いいよ、あやせ………来てっ………」 桐乃はわたしの前にその天使の造詣を思わせる体を横たえてる もう我慢できないっ! わたしはその胸を衝動的に揉みしだく。 「桐乃っ!大好きっ!桐乃っ!」 想像を絶するような柔らかさの―――』 「って百合展開じゃねーかよっ!!!!!!」 「な、何っ?か、加奈子どうしたの?」 「どうしたのじゃねーよっ!ど、どこのリリアン女学園だっつーの!」 「女学園?わたしのお話、そんなに難しかったかな?」 いや、逆だっつの……… あ、あたまいてぇ……… 「あ、あやせよぉ、そもそも桐乃スレってよ、桐乃と兄貴の絡みがメインなんだぜぇ?」 「えっ………そ、そんなっ!そんなの書けないっ!」 「書けねぇっつっても、しかたねーだろ?そういう場所なんだしよぉ」 「だ、だって、そんな………こんな展開になっちゃうじゃないっ!」 って、早えぇ………あやせのやつ、 いつの間にこんな高速タイプ出来るようになってんだよ………って………!? 『「京介………いいよ………」 あたしは濡れそぼった女の子の部分を 京介のそそり立つ怒張に押し当てる。 今から、京介の…兄貴のモノで、女にされる―――』 「さっきよりもっとひでぇしっ! つーか、ドコのフランス書院文庫だっつーの!」 「フランス?………よくわからないけど、桐乃とお兄さんがこんな関係だなんて、 絶対に許されない事だよね」 「そ、そうじゃなくってよぉ! ………桐乃スレってよぉ、全年齢の板にあるからよ?エロ展開禁止だっての………」 「えっ………………………」 し、知らなかったのかよ……… つーか、あやせって意外にエロイんだ………くひひ………後でネタにしてやろぉ 「で、でもっ!」 「でも、なんだよぉ」 「お、お兄さんが桐乃にセクハラをするSSとかっ、桐乃がパンツ嗅いでいるSSとかっ! あ、挙句の果てにっ、桐乃と結婚するようなお話とかっ!」 「あー、加奈子も書いたしー」 「………………………」 「ち、ちがくてっ………ち、直接、え、え、えっちとかはダメって感じ………」 「そ、そうだよね。わ、わたしったらなんて恥ずかしいものを………」 つーかよ? あやせのやつ、いつもいつもあんな妄想してやがんのかよぉ? 正直、病んでるけど真面目系とか思ってたのによぉ……… 意外に親近感がわくじゃねーかよぉ。 「そ、それじゃあ、こんな感じなら………大丈夫なのかな………?」 「今度は、どんなんだよぉ?」 『「き、京介………」 「どうしたんだよ、桐乃?」 あたしは勇気を振り絞る。 もう、逃げない、迷わない。 たとえ拒絶されたってかまわない。 だって、本当に好きなんだもん………。 「あのさ………クリスマスイブ………デート………しよ」 「桐乃………おまえ………」 どんな結論でも良い。 あたしは、兄貴に………京介に選んで欲しい。ハッキリさせて欲しい。 あたしの事、妹として愛してくれるのか。 それとも……… あたしの事、女の子として、愛してくれるのか………』 「なかなか良くねー?」 「そ、そう?加奈子にそう言ってもらえると、嬉しいな」 今度は甘々系かよぉ! あやせも意外と才能あるんじゃね? 「そ、それじゃあ、わたしも桐乃のスレッドで、お話を書いても、良いのかな?」 「勿論だぜぇ!加奈子の弟子みてーなもんだしなぁ これから一杯、桐乃のSS書いていこうぜぇ?」 「う、うん。そうだね。」 よっしゃぁ、あやせをSS書きに引っ張り込んだぜぇ? これで、加奈子に逆らえないようにしてやれそうじゃねーかぁ! くひひ………加奈子、やっぱ天才じゃん! 「やっほー、あやせー、加奈子ー?二人でなにしてんのー?」 「き、桐乃ぉ?」 「桐乃っ!?」 「二人だけで居るなんてめずらしいじゃん?何か楽しい事でもあったー?」 「え、えーと、なんつーかぁ」 「な、何でもないよっ!ね?加奈子?」 「お、おうよぉ」 「ふーん………てか、その画面に映ってるのデキストエディタだよね?」 ま、まじぃ! あやせの書いたの全部残ってるじゃねーか! 「タイトル…『桐乃とお兄さんのらぶらぶくりすますでーと』……… で、で、でーとなんてするわけ無いからっ!!!」 「き、桐乃?」 「でーとじゃなきゃ何すんだよぉ?」 「そ、そ、それにっ!ほ、ホテルであ、兄貴と、え、えっちとかっ!」 やっべ、マジやっべ………つぅかぁ、あやせぇ?コレ、てめーのセキニンだぜぇ? 「桐乃、お、おちついてっ、これは、作り話だからっ!」 「あ、あたしっ、京介とはキスより先には進んでないからっ!」 ………うへぇ………キスまでは行ったのかよぉ……… 「と、とにかくっ!あたしと京介はなんでもないからっ!」 「………………………」 「………………………」 さすがのあやせも黙っちまったじゃねーかよぉ つか、桐乃のやつ、傍から見てるとほんっと面白いっつーか、 心の底からニヤニヤが湧いてくるっつーかぁ。 わざわざSSのネタを提供してくれるっつーのがマジ笑えるしぃ~ 「あ、あたし、もう帰るっ!」 やっぱ、こんな笑える兄妹、見逃す手はねーよなぁ?みんな? End. -------------
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655 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/10/21(日) 22 41 17.66 ID ZN8ptoYb0 桐乃「あたし卒業したらモデルとして海外に行くけど・・何か言うことある?」 京介「奇遇だな 俺もだ」 桐乃「・・・・え?」 京介「マスケラのコスプレが海外のネットで反響を呼んでてな」 桐乃「は?え?」 京介「あっこれ見てくれ 俺がGLAMOURやELLEの表紙になった号だ・・」 桐乃「・・・・えええええ?コラだよね・・・?」 京介「とりあえずメイベリンと年間800万ドルで契約してるから当面はNYだな」 桐乃「・・・・・・・・・・・・・」 京介「俺は来週から行くけどお前は来年3月からなのか 頑張れよ」
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499 名無しさん@お腹いっぱい。:2013/08/01(木) 13 47 37.05 ID 4cOTh2xcO 麻雀の日らしいので。 桐乃「ねーねー今日麻雀の日なんだって!勝負しようよ!!」 京介「・・・いいけど、お前やり方わかんのか?」 桐乃「あったりまえじゃん!御無礼の嵐にしてやんよ!」 京介「ああ・・・なんで海底とか槓であがる可愛い方に行かなかったのかは疑問だが、とりあえずやり方は知ってんのな」 桐乃「ざわざわしてきたら血を抜くからね!」 京介「ノリノリのとこ悪いが、ルールの時点でそれは却下させてもらう」 桐乃「えー!?・・・じゃあさ、負けた方は勝った方の言うこと一個きくっていうのは?どう?」 京介「・・・まあ緊張感あるからいんじゃね?」 桐乃「やった!じゃあさじゃあさ!あたしが勝ったらキスしてよねっ!!」 京介「おまっ!?///・・・いいぜ。そしたら俺が勝ったら・・・キスしてもらうかんな?」 桐乃「妹にキスねだるとかマジキモいっ!!」 京介「どの口が言えるのお前っ!?」 ----
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378 名前:忍法帖導入議論中@自治スレ[sage] 投稿日:2011/10/29(土) 13 18 01.44 ID 1Oh+xQVa0 [3/9] 今日は『おしぼりの日』 桐乃「はい、おしぼり」 京介「お、ありがとうな」フキフキ 桐乃「もう、もうちょっとちゃんと拭きなよ。 ほら、手を出して」 京介「こうか?」 桐乃「ん」フキフキフキ 京介(手を拭いてもらうの気持ちいいな……) 桐乃(ん?ここ汚れてるな)キュッ! 京介「!!」 桐乃(あ!京介の手を握っちゃった!) 京介「…………」ドキドキ 桐乃「…………」ドキドキ ぎゅっ 桐乃「…………」カァァァァ 京介「…………」カァァァァ 大介「おまえたち、何時まで手を拭いてるんだ」 佳乃「うふふふ」 -------------
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51 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/01/28(土) 00 23 36.90 ID GZ/B3jShO きりりんの勝負下着は、エロイ系じゃなくて可愛い系だと思う 73 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/01/28(土) 11 04 43.77 ID PpRDp0R3O [1/2] 51 はぁ……、また買っちゃった……。 あたしってば可愛いランジェリー見つけると我慢できないんだよね……。 でも部活の日は着けれないし、撮影の日もスタイリストさんに見られるの恥ずかしいし……。 結局いつも地味なヤツになっちゃう。 まぁ、誰かに見せるってわけでもないからいいケド。 あっ……そういえば、あいつには2回も見られたんだっけ……。 うー、今日買ったみたいな可愛い下着だったらよかったのに! …………てゆーかあいつに見せるために買ったんじゃないつーの!! ………………………………。 ……アホくさ。なに考えてんだろあたし……。 ま、いいや。とりあえず試着してみよ。 ヌギヌギ…パサッ ヌギヌギ…パサッ ガサゴソ…キュッ ガサゴソ…パチッ あはっ♪やっぱかわうぃ~。この下着もあたしに買ってもらって幸せだよね。 今はあんまり着てあげられないケド、もう少し大人になったらたくさん着てあげるからね。 よし!ちょっとポーズとってみよっ。 クルクル エヘッ☆ ガチャ 75 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2012/01/28(土) 11 14 07.87 ID OA6vMHAKQ [3/5] ガチャッ あやせ「桐乃ー、遊びに来たy……」 桐乃「あ」 あやせ「」 あやせ「(・∀・)b」グッ 桐乃「!?」 -------------
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604 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/23(木) 16 02 47.11 ID rZQ6UL9a0 [6/11] 逆に考えるんだ。 7巻で佳乃さんが「ついに妹に手を出したのね!」と叫んだのは、 偽彼氏を連れてきてまで京介の気をひこうとした桐乃が可哀想で、 暴れた京介を見て「ようやく手を出してあげたのね♪」と言ったと考えるんだ。 そのあと怒ったのは、暴れただけで桐乃に手を出していなかった事に腹を立てたんだ。 618 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/23(木) 17 28 09.09 ID 66SuFw7/0 604 冷蔵庫に貼ってあるプリクラを見た時の佳乃さんを、何処かで是非描写して欲しいw 620 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/06/23(木) 17 41 50.05 ID rZQ6UL9a0 [8/11] 618 「あれ?冷蔵庫に貼っといたプリクラまたなくなったんだ」 「ん?ああ、いつの間にかなくなってたーとか言って、お前が貼り直してたやつな またお袋あたりが剥がしたんじゃね? この間もまた新しいの撮ってきたし、在庫はまだまだあるからいいんだけどな」 「そうだね。次はどれ貼ろうかな」 ピピピピ 「あれ?どっかでケータイ鳴ってるよ?」 「本当だな。どこだ?」 ・・・・・・ 「見つけたと思ったら止まっちまったか。 二台仲良く並んで・・・親父のとお袋のだったかな。 二つとも結構古い機種だよな」 ヒョイ 「・・・おーい、桐乃」 「どうかした?」 「・・・無くなったプリクラを二枚とも見つけたぞ」 -------------
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428 名前:【SS】専売特許[sage] 投稿日:2011/08/14(日) 22 18 15.10 ID Jbm9KjYL0 [7/8] 京介「専売特許の日、か。 桐乃の専売特許は『人生相談』か? ・・・・・・なあ桐乃、おまえもう俺に人生相談しないのか?」 桐乃「しないよ。 前に最後だって言ったじゃん」 京介「何でなんだ?」 桐乃「あんたに人生相談するのがイヤだから」 京介「はっきりと言うな。 確かに俺じゃあ頼りないけどな」 桐乃「そうじゃないって。 もともとさ、あんたに相談しなきゃいけない事態になること自体がイヤだったの」 京介「そうか。 そうだよな。おまえは一人で解決したがるし」 桐乃「そういうこと。 これでもさ、あんたになんだかんだ頼むのは結構勇気がいったんだからね」 京介「そうだったのか・・・・・・ ん?でもよ、そう大したことなくても人生相談とかを持ちかけてきたことがあった気が・・・・・・」 桐乃「そ、それは・・・・・・素直になれなかったからっていうか・・・・・・」ゴニョゴニョ 京介「ん?なんか言ったか?」 桐乃「なんでもない! とにかく、それも含めて、もう『人生相談』はしないから。 ・・・・・・言いたいことがあったらちゃんと素直に言うから。 あんたもそのほうが楽でしょ?」 京介「そうか・・・・・・でも少し残念だな」 桐乃「何でよ」 京介「いや、こんな兄貴だからさ、いつも無視してくる完璧超人な妹に、『人生相談』持ちかけられるのは結構嬉しかったんだぜ 」 桐乃「・・・・・・ふん。 バカじゃん・・・・・・・ あたしの専売特許が『人生相談』ならさ、あんたの専売特許は『シスコン』だよね」 京介「ひでえな。 確かに俺はシスコンだけどよ、前はそうでもなかっただろうが」 桐乃「そういう意味じゃなくてさ、 ・・・・・・妹が困ってたら、ちゃんと助けてくれるってこと」 京介「・・・・・・そうだな。 それはこれまでも、これからも変わらねえ」 桐乃「というわけで、シスコンな兄貴に、可愛い妹からの命令! 今日買ってきて読み終わった兄×妹本を貸してあげるから、明日までにちゃんと読んで感想を聞かせること!」 京介「なにが『というわけで』だよ! おまえ困ってねえじゃねえか! ったく、『理不尽な妹』っていうのもおまえの専売特許だよな」 桐乃「えへへー。 わかったらこの『あた兄』本の『霧乃』ちゃんの可愛いところについてたっぷり聞かせてね!」 -------------
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544 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 18 24 44.78 ID FUV3h0nW0 エロゲーですか…そうですか… http //livedoor.blogimg.jp/wakusoku/imgs/d/8/d812d771.jpg ※編者注:(ネタバレ白黒反転)裸でPCを操作する京介の画像です。リンク切れの可能性を考慮し、注釈を付けました。 559 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 19 52 09.19 ID bdJvqbZm0 [3/8] 写真とられて携帯の待ち受けになったり 564 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 20 21 52.86 ID payaCh/Z0 [9/10] 559 あやせ「ねえ桐乃、今桐乃の携帯の待ち受けって何?」 桐乃「兄貴の写真だよ」 あやせ「お兄さんの? なんでか聞かせてくれないかな?」スー 桐乃「え、えっと・・・・・・」 桐乃(あやせの目が怖いんだけど・・・) 桐乃「あんな兄貴だけどさ、ちょっとは良い所あるじゃん? だからさ、こうやって待ち受けにして毎日見てたら少しくらい仲良くなれるかなって」 あやせ「そうなんだ。 恋人気分で待ち受けに設定してるんじゃないんだね」 桐乃「あ、当たり前じゃん」ドキッ 桐乃「あいつもあたしと仲良くなりたくて、あたしの画像を待ち受けに設定してるみたいよ」 あやせ「ふーん」 あやせ(後でお兄さんの携帯から桐乃の写真をコピーしてこなくちゃ) あやせ「最近桐乃からお兄さんの話を良く聞くけど、ちゃんと効果があるみたいだね」 桐乃「そ、そうかな?」 あやせ「それで、どんな写真なの?」 桐乃「そ、それは・・・」 あやせ(怪しい・・・) あやせ「せいっ♪」バッ 桐乃「あ、携帯が! あやせ、返してよー!」 あやせ「えへへー。待ち受け見たらすぐに返すよ。 さて、どんな写真なのかな?」パカ あやせ「ぶっー!」 あやせ「き、桐乃?なにこれ・・・・・・」 桐乃「そ、それはね、えっと、あやせが思っているようなものじゃなくて・・・」 あやせ(そういえば、さっき桐乃がお兄さんの待ち受けに桐乃の写真が使われてるって・・・ まさか、こんな感じの素敵な写真が!?) あやせ「・・・・・・」ピピピ あやせ「桐乃、とりあえずこの写真は証拠として私の携帯にコピーしたから」 桐乃「う、うん」 あやせ「じゃあ私は用があるから先に帰るね?」 桐乃「わ、わかった。 ・・・ねえあやせ、兄貴を埋めたりしないよね?」 あやせ「安心して、桐乃。 お兄さんがちゃんと写真を譲ってくれたら加奈子の隣に並ぶ事はないから」 桐乃「う、うん。わかった・・・」 あやせ「じゃあね!」ダッ 桐乃「気をつけてね・・・・・・京介」 579 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/08/24(水) 22 00 09.92 ID payaCh/Z0 [10/10] 京介を気遣う声が多かったので、続きを書いてみた。 あやせ「お兄さん、お話があります」 京介「俺も、帰宅したらすでに部屋の中にいたおまえに、色々と話したいことがあるんだが」 あやせ「そんな些細な事はどうでもいいです」 京介「些細じゃねえよ! この家の主は警察官だぞ!? 何で平然と進入してこれるんだよ!?」 あやせ「はぁ、とりあえずお兄さんの誤解を解く事にします」 京介「そうか。 この謎が明らかにならんと、夜もぐっすり眠れねえからな」 あやせ「お兄さんのお母さんに『お兄さんの性癖を調べたいんですけど』って言ったら、 この部屋に入れてくれて、隠し場所も教えてくれました」 京介「俺のプライバシーどうなってんの!?」 あやせ「そんなものはありません。 プライバシーのないお兄さんが隠そうとしている、桐乃の如何わしい写真を蒐集―じゃなくて、没収しに来ました」 京介「今さらりと本音を言った気がするんだが・・・ 俺はそんな桐乃の写真持ってねえぞ。 むしろ俺があやせに貰いたいくらいだ」 あやせ「いえ、そんなはずはありません。 桐乃から、お兄さんが桐乃の写真を待ち受けに使っている事は聞いてます」 京介「げっ。桐乃のヤツ喋ったのか・・・」 あやせ「やっぱり持ってるんじゃないですか!」 京介「確かに俺は桐乃の写真を待ち受けに指定してる。 けどな、如何わしい写真じゃねえぞ」 あやせ「それなら、その待ち受けを見せてください」 京介「そ、それは・・・」 あやせ「見せられないんですか? それならこちらにも考えがあります」 京介「考え?」 あやせ「桐乃にお兄さんの待ち受けをこう報告します。 『お兄さんが待ち受けに使ってる桐乃の写真はモザイクだらけだったよ』と」 京介「なにそれ!? 健全な水着写真がパラダイスになるんだが!」 あやせ「あるいは、 『桐乃がアイス食べてる写真だったけど、アイスにモザイクがかかってたよ』」 京介「すげえ!ラブリーマイエンジェルあやせたん、マジぱねぇ! その考えはなかったわ・・・・・・」 あやせ「どうですか?それが嫌なら私に待ち受けを見せてください」 京介「ちっ・・・これはあんまり見せたくなかったんだけどよ」パカ あやせ「年貢の納め時ですね。 それじゃあ私の桐乃フォルダにコピーを・・・・・・」 あやせ「これって・・・桐乃が笑ってる写真?」 京介「・・・・・・おまえは見慣れてるかも知れねえけどよ、俺は桐乃の兄貴なのに、あいつが楽しそうに笑ってるところあんまり見たことねえんだよ」 あやせ「・・・・・・」 京介「それでも最近は時々俺に笑いかけてくれるようになってさ、この写真はその時に撮ったもんなんだ。 ・・・・・・写りも悪いし、恥ずかしいからあんまり誰かに見せたくないんだけどよ」 あやせ「・・・・・・ いい笑顔ですね」 京介「まあな」 あやせ「こんないい笑顔、私も見たことないです」 京介「え?」 あやせ「はぁ。こんな写真、消せるわけないじゃないですか」 京介「それじゃあ・・・」 あやせ「はい。今回は桐乃の写真を没収するのは諦めてあげます。コピーも取りません。 けど、いつか私が桐乃にこんな表情をさせて見せますからね!」
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493 名前:【SS】或る日の想い出M ◆ebJORrWVuo :2012/09/10(月) 20 11 39.90 ID MzFX7+VKP ついでなので、麻奈実サイドも書いてみました 或る日の想い出の補完シナリオ 麻奈実、黒モードの目覚めです ※11巻ネタバレを大いに含むのと、白麻奈実を汚されたくない方は非推奨 「兄貴を返して!」 これは幼き日のお話。 正直、そこまで強烈に覚えている場面でもなくて、わたしにとってはとある日常の一コマだった。 というより出来れば忘れていたかった想い出。 きょうちゃんが望む、自分でいる為に。 幼き日の桐乃ちゃんが、突然、わたしの家に来て、わたしを呼び出して。 なぜだか怒りながら、わたしに桐乃ちゃんはそう言ってきた。 ただ、その一言で、わたしは桐乃ちゃんが何を言っているのかを察する事が出来た。 何を言いたいのかが分かった。 それでもわたしは、気付かない振りをして桐乃ちゃんに言葉を返す。 「……どうしたのかな、桐乃ちゃん?」 わたしがそうやってとぼけてみせると、桐乃ちゃんはキッとわたしを睨みつけてきた。 「兄貴を返して、って言ったの!」 「兄貴って……きょうちゃんの事だよね。きょうちゃんなら家に居ると思うよ?」 「違う、あんなのはあたしの兄貴じゃない!」 「桐乃ちゃん。お兄ちゃんに対して、あんなの、とか言っちゃ駄目だよ?」 それにきょうちゃんは、あんなのじゃないよ。 今のきょうちゃんだって良いところは沢山あるしね。 何より、怪我もしないし無理をしない分、ずっとずっと安心できる。 わたしが指を立てて、桐乃ちゃんにそう怒ってみせると、桐乃ちゃんはしゅんとした感じで凹んでみせた。 「うっ、で、でも、あいつはあたしの兄貴じゃない、あたしの兄貴は、……お兄ちゃんは……」 「お兄ちゃんは?」 「……凄く格好良くて、何でも出来て、完璧で、頭も良くて、足も早い……そういう凄い人なのっ!」 「…………」 「でも今のあいつは……、凄くだらけてて、ヘラヘラしてて、目が全然いきいきとしてしてなくて……なんか、変なの」 「……それも、またきょうちゃんだと思うよ?」 わたしは、はっきりとそう言ってみせる。 わたしからすれば、どちらかというとこれが本来のきょうちゃんだと思う。 お兄ちゃんであろうとしなければ、きっときょうちゃんがこれが自然なんだ。 無理して、意地を貼って、怪我して、無茶して、精一杯に背伸びして。 きょうちゃんはずっとずっと無理をしてきた。 だから、今は休ませてあげるべきだとわたしは思う。 ううん、これからずっと休んでていい。きょうちゃんはずっと頑張ってきたんだから。 「嘘を言うなっ! あいつはあたしのお兄ちゃんじゃない! まなちゃんが、まなちゃんがなにかしたんでしょっ!」 けど桐乃ちゃんにはそれが受け入れられないらしい。 あの格好良い振りをしていたきょうちゃんでしか、受け入れられないらしい。 この事を知ったら、きょうちゃん、凹むだろうな。 ……仕方ないから、わたしが悪役になっておいてあげよう。 「……なにかしたかと言われればしたかな」 「やっぱり……! なら戻して! お兄ちゃん返して!」 「それは駄目」 「なんで!」 でも、なんで、桐乃ちゃんはここまで必死なんだろう。 お兄ちゃんが、好きだから? うん、好きだよね? でも本当にそれだけ? 「ねえ、桐乃ちゃん」 わたしは気になって桐乃ちゃんへと話しかける。 その時、心の中に何かが渦巻きはじめてたのを実感する。 「……なによ」 「桐乃ちゃんは、おにいちゃんが好き?」 うん、好きだよ、と簡単に返ってくるのをわたしは期待していた。 けど、返した桐乃ちゃんの言葉は……。 「…………!」 「それとも嫌い?」 「……き、嫌いに決まってんじゃん」 ……なんて、分かりやすい。 でも少し安心した。ただの反抗心で、ただ好きなんだな、と。 「なら、嫌いなお兄ちゃんなんてどうなってもいいじゃない」 だからこれは少し意地悪をしただけのつもりだった。 素直になれないだけの女の子を少し、からかってやりたくて。 そして、直ぐに後悔した。 「……きなの」 目に涙を溜めて、言葉を絞りだすその姿は、 「お兄ちゃんが……好きなの」 とても小学生とは思えない、深い重さを持っていて、 「だから……返して」 怖い、とわたしは思った。 この子が、怖いと。 真っ直ぐで、とても純粋。 それでいながら、その純粋さを一心に兄へと注ぐ。 なぜ、小学生の妹が、泣きながら兄が好きな事を呟くのか。 その涙の意味を、本質で理解しているのだろう。 無自覚でありながら、本物の愛。 「…………そっか」 人は、ここまで冷静になれるのかと、わたしは実感した。 自分の中に急速に育っていく、黒い感情。 今なら、その感情の名を言う事が出来る。 それは、嫉妬だ。 同時にきょうちゃんの中にある感情と合わさる。 きょうちゃんが気付いてない強い感情。 本来、そこまで頑張り屋じゃないきょうちゃんを、支えていたもの。 「…でもね、桐乃ちゃん」 気付いたら口が動き出していた。 感情なく、機械のように。 ただはじめての強い感情に突き動かされるように。 「そういう風な意味で、お兄ちゃんのことが好きだなんて、おかしいと思うな」 酷いことを言っているという自覚はある。 けど、仕方ないよね。 「普通じゃないと思う。異常だと思う。たくさんの人が、気持ち悪いって感じると思う」 そう、駄目だから。 そんなのは駄目だから。 「当たり前だけど、兄妹では結婚なんてできないし、ご両親だって反対するに決まってるよ」 皆が反対するよ。 わたしだけじゃない、皆が。 「桐乃ちゃんの気持ちが本物であればあるほど、大人になって変わらないものであればあるほど、 誰かが不幸になる」 少なくとも、わたしが不幸になる。 大人たちだって、皆、不幸になる。 「それはもうどうしようもないことで、誰にだって、たとえきょうちゃんにだって、どうにもならないことなんだよ」 だから、仕方ない、よね。 「いまのきょうちゃんじゃなくて――桐乃ちゃんが好きだった頃のきょうちゃんでも、同じ」 世の中には、仕方ない事って沢山あるんだから。 「だって、桐乃ちゃんが憧れてた「凄いお兄ちゃん」なんて、最初からいないんだから」 さあ、諦めなよ。 「だからね、桐乃ちゃん」 そして、 「その気持ちは、誰にも言っちゃだめだよ」 絶対にその感情はきょうちゃんに話さないで。 「早く忘れて、諦めて、ありのままのお兄ちゃんと仲直りして――」 今まで通りに、その感情なんて無かったように、 「普通の兄妹に―――――なりなさい」 普通の兄妹に戻りなさい。 このあと、桐乃ちゃんはお兄ちゃんと敬遠になった。 わたしの言ったとおりに誰にも言わずに、それでも、気持ちを忘れる事は出来ないんだろう。 正直に言えば、後ろめたかった。 だから、出来る限り思い出さないように、忘れるようにして。 黒い感情と共に、封じ込めておいた。 ……わたしが、今まできょうちゃんに告白が出来なかったのは、この事があったからだろう。 だから、次、きょうちゃんの事が好きな子が現れたら、その時は応援してあげようと心に決めていた。 それが罪滅ぼしになるとは思わなかったけど、それでもそうしないと。 わたしは、きょうちゃんの側にいちゃ駄目だと思うから。 そう、これは自分で自分に掛けた、一つの縛りなのだ。 願わくば、願わくば。 わたしが、ずっときょうちゃんの側に居られますように。 ----------