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423 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2011/04/09(土) 16 46 34.79 ID Uy5wajYBI [10/14] 桐乃「あんたドラなら誰萌えなの?」 大河?ツンデレ茶髪キタコレ!もうそれって告白じゃんキモッ、超キモッ! みのりん?スポーツ少女?ヤバイって。こいつのまわりインドア派ばっかじゃん、願望だだ漏れ過ぎ! あーみん?モデルで猫かぶりで素直になれないってもうマジアタシのことジャン、うひゃーマジこいつ危険なんじゃないの? 京介「えーと、やっちゃん?」※京介の好みではないとおもうけど勘弁 桐乃「」 桐乃「あ、あんた…あんたって…!」 京介「おい…声でかいって」 桐乃「近親相姦じゃん!キモッ!!今世紀一番キモイ!!!」 京介「てめえ!なに大声でとんでもないことくちばしってんだ!」 ドタドタガチャ 佳乃「桐乃!?どうしたの!?」 桐乃「あんたが母親萌えとはおもわなかった!!!」 京介佳乃「」 -------------
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336 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2013/04/08(月) 16 18 59.20 ID AgDX8hwBO 参考書の日ということで。 (とある本屋にて) 京介「んー…一体どれがいいもんか…」 桐乃「なにしてんのあんた?」 京介「うわビックリした!なんだ桐乃か。驚かすなよ」 桐乃「そっちが勝手に驚いたんでしょ。んで?なに唸ってんの?」 京介「ああ。勉強に必要な参考書をな、選んでたんだが…どれがいいのかさっぱりわからん」 桐乃「ふーんどれどれ…ああ。これとこれがわかりやすいよ。あとこっちのは基礎からよくわかる。あとはこれとこれかな」 京介「お、おおそうか助かる!早速買ってくるわ。サンキュ桐乃!お礼にお茶奢ってやるから待ってろな!」 桐乃「べ、別にお礼とかいんないけど…あんたがそこまで言うなら、奢られてやらなくもない」 ※ 京介「…ってことが昨日あってな。正直助かった」 麻奈実「ちょっと冷静になってみようかきょうちゃん」 ----------
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33 名前:【SS】新聞広告 1/2[sage] 投稿日:2011/10/20(木) 20 22 12.86 ID nZhUPQVX0 [5/7] あやせ「今日は『新聞広告の日』です。 そういうわけで、お兄さんにはこの間の新聞広告についてお聞きしたいことがあります」 京介「急に呼び出すから何かと思えば…… この間の新聞広告と言うとマツダのアレか?」 あやせ「はい。お兄さんが全国に自分のアブノーマルな性癖をカミングアウトしたあの件です」 京介「アブノーマルな性癖のカミングアウトなんかしてねえよ! 大体あれは全国じゃなくて千葉限定だろ?」 あやせ「お兄さんは甘いですね。 一度広告に載ってしまったんですから、今ではもうネットで画像検索するとヒットしちゃいますよ」 京介「マジかよ……」 あやせ「それで、何故お兄さんが妹を性的な目で見る変態シスコン野郎だとカミングアウトしたのか知りたいんですが。 そもそも、どうしてお兄さんなんかがモデルになれたんですか?」 京介「なんかってのはひどくないか?」 京介(変態じゃないと誤解を解きたいが、それはできねえんだよな。 ……もしかして返答如何によっては埋められちまうのか?) あやせ「安心してください、お兄さん。 寂しくないように、隣に加奈子を埋めてあげますから」 京介「まったく安心できねえ!?」 あやせ「イヤなら、ちゃんとわたしが納得できる理由を言ってください」 京介「あやせ、おまえ誤解してるぜ。俺は別に妹が大好きだと公言したわけじゃないからな。 ほら、ちょっと前に桐乃がマツダのモデルをしただろ?」 あやせ「はい。わたしも桐乃の活躍を見たかったんですけど、残念ながらあの日は仕事があって行けませんでした……」 京介「その時、俺も偶然現場に居合わせたんだが、美咲さんとマツダの人に見つかってな。 そこでスカウトされたんだよ」 あやせ「お兄さんなんかをスカウト? どんなやり取りをしたんですか?」 京介「俺はもう18だろ? だから美咲さんにどんな車に乗りたいか聞かれたんだよ」 あやせ「なんて答えたんですか?」 京介「『せっかくだから妹を広告モデルに採用した千葉マツダを選ぶぜ!』」 あやせ「誤解も何も、ハッキリキッパリと言ってるじゃないですかぁぁぁ!!」 ドグシャ! 京介「ひでぶっ!」 あやせ「お兄さん、とうとう初対面の人にまで自分の変態性をアピールするようになりましたか」 京介「だから誤解だって! その場にマツダの人がいたんだから、ホンダとかトヨタとか言えねえだろ? 理由を聞かれても特に思いつかなかったから、こう言っただけだ!」 あやせ「思いつかなかったからといって、その理由を選ぶのはどうかと思いますけど……」 京介「でもあやせもマツダを選んじまうだろ?」 あやせ「う……確かに桐乃を大々的に採用して下さったマツダさんを選ぶと思います。 はぁ、仕方がありません。今回は目をつぶってあげますね」 京介「助かった……」 あやせ「埋めるのは加奈子だけにします」 京介「加奈子は埋めるの!?」 あやせ「それで、どうなったんですか?」 京介「加奈子の生死がスルーされた…… まあいいか。 それで、俺の答えを聞いた美咲さんとマツダの人が妙にツボに入ったらしくてな、後日俺を使うことに決まっちまったんだよ」 あやせ「そんな理由があったんですか……」 34 名前:【SS】新聞広告 2/2[sage] 投稿日:2011/10/20(木) 20 22 35.30 ID nZhUPQVX0 [6/7] 京介「……なあ、あやせ」 あやせ「なんですか?」 京介「モデルって大変なんだな。今回の件でよくわかったよ。 桐乃もあやせもすごいんだな。マジで尊敬するぜ」 あやせ「~~~! も、もう! 褒めても何も出ませんよ?」 京介「前にあやせがモデルデビューしたての頃、桐乃にずいぶん世話になったって言ってたけどよ、 そのありがたみがよくわかったわ」 あやせ「桐乃、本当に面倒見がいいですよね! わたしも初めは何度も助けられちゃって……今でも時々助けられてますけどね。 わたしもいつか桐乃を助けられるようになりたいです」 京介「桐乃も結構あやせに助けられてると思うぜ。 桐乃からよくあやせの話を聞くしな。 これからも桐乃と仲良くやってくれよな」 あやせ「言われなくても、わたしと桐乃の仲は永遠です! ……でも、そう言ってもらえると嬉しいです。 それで、お兄さんも桐乃に助けられたんですか?」 京介「ああ。撮影前に緊張しちまってガチガチになって何もわからなくなった時にな」 あやせ「わたしも初めはそうでした。 あの時桐乃に助けてもらったことは、絶対に忘れません」 京介「俺もそうだよ。 桐乃が俺を胸元に抱きしめて、 『あんたがどれだけ情けなく写ったとしても、絶対に笑わないから。 広告を見てバカにするやつがいても、そいつらに『そいつはあたしの自慢の兄貴だ』て胸を張って言えるから』 てな。 マジで泣きそうになるくらい嬉しかった」 あやせ「…………」 京介「ま、出来上がったのはこんな間抜けな広告だったけどな」 あやせ「……確かにお兄さんの顔は間抜け面だと思いますけど」 京介「ヒドっ!」 あやせ「でも、この広告は悪くないと思いますよ」 京介「……そっか。 それにしても、あやせもよくああしてもらってるのか?」 あやせ「なんのことです?」 京介「桐乃に何度もああやって抱かれたことがあるんだろ? 桐乃が後で言ってたぜ。 『勘違いしないでね。これはあやせが緊張してる時にもやってることだから』てな」 あやせ「……ええ。よくやってもらってますよ」 京介「そうか。桐乃にああしてもらえるなら、俺もモデルに―」ブツブツ あやせ「…………」 ・・・・・・後日、読者モデルの撮影にて・・・・・・ あやせ「ねえ桐乃……ちょっと緊張してきちゃった」 桐乃「あやせが緊張?久し振りだね」 あやせ「うん。それで緊張をほぐして欲しいんだけど……」 桐乃「何すればいい?」 あやせ「『前してくれたみたいに』ギュッとして?」 桐乃「前したみたいに?」 あやせ「うん。『わたしが緊張してる時にもやってること』でしょ?」ニコ 桐乃(京介のヤツ、あやせに喋ったな!?) 桐乃「そ、そうだったね! これでいい?」ギュッ あやせ「えへへ~」 あやせ(温かくて、柔らかくて、いい匂いがして……やっぱり桐乃は最高です!) -------------
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403 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/16(火) 13 33 10 ID S+rITJ3R0 [3/3] 超ベタだけど3巻の逆パターンで、風邪引いた京介を桐乃が看病する話とか見たい。 悪態つきながらも何だかんだで世話する桐乃と、病気で弱ってるからいつもより素直に心情を吐露しちゃう京介。 「お前がいてくれて、俺は幸せだよ」みたいな事言えばいい。 朝起きたら妹の寝顔が側にあってびっくりすればいい。 「あー、やっぱこいつ可愛いな……。いやいや、妹だぞ何考えてんだ」とか心臓バクバクさせればいい。 桐乃は桐乃で心配のあまり徹夜で看病してたんだけど、素直にそんな事言えないから、 「あんたが私の服掴むから部屋戻れなかったの。妹に甘えすぎだっつーの、このシスコン」 とか悪態付きながら言い訳を捏造すればいい。 428 名前:名無しさん@お腹いっぱい。[sage] 投稿日:2010/11/16(火) 18 01 46 ID ZITIQcg70 [5/10] 403 桐乃「あたしが治ったと思ったら今度はアンタが風邪ねぇ……いくらシスコンだからってそこまで 妹と一緒がいいわけ?マジキモいんですけど」 京介「……うっせ。お前に風邪うつされてこっちは散々なんだ、少しは労われ」 桐乃「どーだかねー。妹のウィルスもらっちゃって超ウレシーとか思っちゃってんじゃないの?あーきもいきもい。 シスコンこじらせすぎだっつーの」 京介「お前の中の俺はどんだけ高度な変態なんだよ!……ゴホッゴホッ」 桐乃「あ~もう大声出すから……」(背中さすりさすり) 京介「……お、おうスマン――ってお前今日は随分優しくね?何かヤバいもん食った?」 桐乃「し、仕方ないじゃん!今うちにあたししかいないし、アンタに風邪うつしちゃったの一応あたしみたいだし…… たまにはいつも助けてもらってるお礼だって、したいし……」(ボソボソ) 京介「……何だかよくわからんけど、ありがとな。お前がいてくれてよかったよ」 桐乃「な、何言ってんの、バカじゃん!」 -------------
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885:【SS】母の日とプレゼント 1/2:2012/05/12(土) 23 39 04.46 ID mJBekPrc0 桐乃「明日は母の日だね。 京介はなんか用意したの?」 京介「それなんだが……カーネーションってのもつまらねえし、なんかちゃんとしたものを用意したいんだよな」 桐乃「ふうん」 京介「桐乃は何か用意したのか?」 桐乃「あたし? あたしは今からアクセサリを買いにいくつもり。 買いに行くチャンスがなくて直前になっちゃった」 京介「そうなのか」 桐乃「……今日これから予定ないなら、あたしと一緒にプレゼントを選ぶ?」 京介「これなんてどうだ?」 桐乃「はぁ? やっぱりあんたセンスまったくないね」 京介「ぐぬぬ…… それならこれはどうだ?」 桐乃「あたしには似合うと思うけど……お母さんにはもうちょっと落ち着いたのの方が良いと思うよ」 京介「そうか…… っていうか、さっきからおまえダメだしばっかだな。 桐乃もちゃんと選んだらどうなんだ?」 桐乃「だってあたしが選んだらそれで終わっちゃうし。 あんたのことだから、 『センスいいな。 それでいいんじゃないか?』 とか言うでしょ?」 京介「ぐぐっ」 桐乃「母の日のプレゼントなんだから、ちゃんとあんたも選ばなきゃダメでしょ? ほらほら、どんどん選んでいきなよ。 あんたがちゃんとしたやつ選ぶまで、ちゃんとあたしが付き合ってあげるからさ。 それに折角だからあんたのセンスも鍛えてあげる」 京介「というわけで」 桐乃「二人からの母の日のプレゼント!」 佳乃「わあ、ありがとう! 嬉しいわ~♪」 桐乃「ほらほら、空けてみて」 佳乃「どれどれ……」ガサガサ 佳乃「あら、キレイねー。 これ桐乃が選んだんでしょ?」 京介「ちげーよ! 俺が選んだやつだよ!」 桐乃「ほとんど総当りで選んだやつの中から、あたしが最終的に選び出したヤツだけどね。 京介に任せるから半日かかっちゃった」 佳乃「あら、やっぱり桐乃が選んだやつじゃない。 ありがとうね、桐乃」 京介「俺だって頑張ったのに……」 佳乃「はいはい、京介もありがとねー」 886:【SS】母の日とプレゼント 2/2:2012/05/12(土) 23 39 37.93 ID mJBekPrc0 京介「まったく、お袋のヤツ……」ブツブツ 桐乃「しょげないしょげない。 お母さんだってすっごい喜んでたじゃん」 京介「そうか?」 桐乃「そうだって。 多分明日、すごい上機嫌でつけてると思うよ」 京介「そういうもんかね」 桐乃「今日は疲れちゃったね。 あんたにセンスが無いことは知ってたけど、こんなに時間がかかるとは思ってなかった」 京介「へいへい、すみませんでしたね。 ……なあ桐乃」 桐乃「なに?」 京介「ほらよ」ポイ 桐乃「これ……あのお店の?」 京介「今日一日付き合ってもらったお礼だ。 空けてみろよ」 桐乃「う、うん」ガサガサ 桐乃「これって……」キラリ 桐乃「ふ、ふーん。 京介にしてはセンスあるじゃん」 京介「桐乃が『あたしには似合う』って言ってたやつを買っただけだけどな。 なんか気にしてたみたいだからよ」 桐乃「だと思った。 あたしが選んだようなもんじゃん。 さすがあたし、センスあるね」 京介「この……」 桐乃「~♪~♪~♪」カチャカチャ 桐乃「どう? 似合う?」 京介「……ああ。 すげー似合うんじゃないか?」 桐乃「♪ 当たり前でしょ、あたしが選んだんだから」ニコニコ 京介「はいはい、言ってろ言ってろ」 桐乃「でもさ、今回は良かったけど、あんたもうちょっとセンス磨いた方がいいよ。 だからさ、また今度あたしが徹底的に鍛えてあげるね!」 ----------
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481 名前:【SS】[sage] 投稿日:2011/11/11(金) 01 55 39.79 ID RwvPcMmU0 [2/3] タイトル:ポッキーの日 「なによ、あんた・・・一人でポッキー食べてんじゃないわよ」 俺が部屋でポッキーを食っていると、ノックもせずに部屋に入ってきた桐乃が開口一番そ んなことを言った。 「おまえも食うか?」 「食べるに決まってんでしょ」 桐乃はそう言うと、俺の手からポッキーをひったくってベッドに腰を降ろす。 「桐乃、全部食うんじゃないぞ、俺のなんだから・・・」 「バカ、あたしだってそんなに意地汚くないって。はいあんたもひゃべれば」 そう言いながら、こともあろうか口にポッキーを咥えて俺のほうに突き出してくる。 「おまえっ・・・・なんてことしてんだよ」 「うっさいな、こんなの兄妹の戯れ合いだって思えばいいじゃん、あんたは意識しすぎ なの」 桐乃は、再びポッキーを咥えて俺のほうに突き出してくる。 「おまえがそう言うんなら・・・まあ兄妹だし・・・」 少し恥ずかしかったが、ポッキーを咥えると端から食べ始める。俺の目の前にある桐乃の 顔は、ニコニコしていて恥ずかしがるというよりは、恥ずかしがっている俺を楽しんでい るようであった。 「ふふふっ、なにあんた赤くなっちゃってさ、ほんとシスコンなんだから」 ポッキーを何とか食べ終え、疲労感全開の俺に向かって桐乃がそんなことを言う。 こいつ、なんでこんなに楽しそうにしてんだよ・・・・・ 「おまえな、俺のことからかって楽しいのかよ。そんなことやってっと、俺も勘違いしち まうだろ」 「キモッ!戯れ合いに何勘違いしてんのよ。まあ・・・あんたがキスしたいってんなら別 にいいけど」 そう言って、桐乃は今度はポッキーを咥えずに唇を突き出してくる。しかし桐乃の口元に はチョコが付いていて、キスのおねだりというよりは、ほんとに子供の戯れ合いにしか見 えない。 「そんな口にチョコ付けたようなままで言われてもな」 俺は桐乃の科白とチョコを付けた口元のギャップに思わず笑い出してしまう。 「なっなに笑ってんのよ、どこ?どこについてんのよ?」 桐乃は慌てて口元を拭うが、検討違いの場所を拭っていてなかなかチョコを取ることがで きないでいる。 「しょーがねーな、今取ってやるからじっとしてろよ」 俺はそう言うと、桐乃の口元に付いたチョコを指で拭ってきれいにしてやると、指に付い たチョコを舌で舐め取った。 「ほらよ、きれいになったぞ」 「なななななんてことしてんのよ、このシスコン!」 口元をきれいにしてやったにも関わらず、桐乃は顔を真っ赤にして怒り始めてしまう。 「おまえ、何怒ってんだよ?」 「あんた、今あたしの口元についたチョコ、自分の口に入れたでしょ」 「ああ、すまん、拭くもんなくてついやっちまった。おまえだってキスしていいとか言っ てたんだから、これくらいいいんじゃねーのか?」 俺はさっきまで桐乃にからかわれたお返しとばかりに、少しからかってやろうと思った。 「ふんっ!ならあたしも、あんたに付いてるチョコ取ってあげる」 「なっ?俺にも付いてんのかよ」 桐乃に言われ、俺は慌てて口元を手で拭う。しかし桐乃と同じように見当違いのところを 拭っているのか、桐乃の表情を見ると取れていないようである。 「なにやってんのよ、あんたは・・・・・しょうがないな、あたしが取ってあげる」 「おうそうか、そんじゃ取ってくれ」 俺は桐乃にチョコを取ってもらうことにした。 すると桐乃は俺に顔を近づけると、ペロっと舌を出して俺の口元を舐めた。 「------っ!」 「ふん、あたしをからかった罰よ」 そう言って、桐乃はソッポを向くと手に持ったポッキーを食べ始めるのであった。 Fin -------------
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726 名前:【SS】:2014/10/17(金) 14 13 37.05 ID MAIOeXvU0 SS『誕生日の贈り物』 「お兄さんっ!お話がありますっ!」 久々にメールで俺をいつもの公園に呼びだしてきたあやせが、いきなり怒ったように怒鳴りつけてきた。 「昨日、不審な男がバイクで桐乃を連れ去ったって聞きました!いったい、どういうことですかっ!」 懐かしさを感じる光景ではあるが、今はそれどころではない。 「お、おちつけ!あやせ!それは俺なんだよ!」 「な!や、やっぱり、お兄さんは不審者だったんですか!?」 「違げぇよ!不審者のほうと結びつけるんじゃない!バイクで連れ去っ、、、じゃねえ、迎えに行ったのが俺だってことだよ!」 「で、でも、お兄さん、バイクなんて持ってないじゃないですか!」 「こないだ免許を取ったんだよ!」 「で、ですけど!蘭が言ってたんです!桐乃のお兄さんだったら、いかがわしい痛バイクのハズだから絶対違うって!」 あ、あいつか、、、。まったく余計なことを言ってくれやがって、、、。 「なぁ、あやせ、、、落ち着いて聞いてくれ。俺がそんな痛バイクなんて乗ると思うか?」 「はい。」 「だろ?だから俺じゃないんだ、、、って、肯定!?」 「だ、だって、お兄さんだったらありえる話じゃないですか!」 、、、泣いてもいいすか?俺。 「それに、蘭に聞いたんです!お兄さんが前にもいかがわしい自転車で桐乃を迎えに来たって!」 重ね重ね余計なことを、、、。 「あんときの自転車は借りもんだっての!どうしても桐乃をイベントに間に合わせたくて、ちょうど近くにいた知り合いに借りたんだよ!」 「借りたって、、、そんないかがわしい自転車に普段から乗ってる人なんて、いるわけないじゃないですか!」 「いるんだよ!知り合いに!」 「だ、誰なんですか!その人!」 「、、、御鏡。」 「、、、。」 「、、、。」 「、、、ああ、、、あの人ですか、、、。」 さっきまでの勢いがウソのように消え、代わりに諦めとも呆れともつかないような口調になるあやせ。 「わ、分かってもらえたか?」 「、、、はい。すみませんでした。疑ってしまって。」 「ま、まぁ、それはいいけどよ、、、。」 とはいえ、、、。 これで納得してもらえたのは良いんだが、御鏡に申し訳ない気がするな。せっかく自転車を貸してくれたってのに。 でも全部ありのままの事実だから仕方がない。何かせめてフォローできるようなことはないものか、、、。ええと、、、 『でもあれ、イラスト自作の超すっげぇ痛チャリなんだぜ!』 、、、ダメだ、全然フォローになってねぇ。むしろ、傷口に塩を塗ってるだけだ。 、、、う~ん、なんも出てこねぇな、、、すまん、御鏡。 というわけで、俺はフォローするのをそこで諦めた。ま、いいか。御鏡だし。 「ところでさ、不審者ってのはいったい誰が言ってたんだ?」 「え?ええと、、、わたしが聞いたのは、男の人がバイクで桐乃を迎えに来た、ってことだけだったんですけど、、、。」 「それがなんで不審者が連れ去ったなんてことになったんだ?」 「だ、だって。お兄さんじゃないのに、桐乃が男の人のバイクに乗るなんてこと、ありえないじゃないですか!だから、、、。」 「誰だか分からないやつが桐乃を連れ去ったんだ、って思っちまったってことか?」 「、、、はい。それで放課後、直接桐乃に話を聞こうと思ってたんですけど、急に仕事の打ち合わせが入っちゃったみたいで、授業が終わった途端に慌てて出ていっちゃったから、、、。」 「それで俺に聞いてみることにした、と。」 「はい。」 やれやれ、あいかわらずの心配性だな、こいつは。 「それに、お兄さんがバイクの免許取ったなんて話、桐乃、ひとことも言ってなかったですし、、、。」 「でもそれって、単に言うほどのことじゃなかったってことかもしれないだろ?」 「桐乃に限って、それはありえません!」 「な、なんでそんなに自信満々に断言できるんだ?」 「桐乃はお兄さんが夢に出てきたこととかも嬉しそうに話してくれるんですよ!なのに免許を取ったことを話してくれないなんて、ありえません!」 「そ、そうか。」 「はい。」 そういえば、今年の年明け早々にも、桐乃の初夢のせいであやせに呼び出されて、何故か俺が理不尽に問い詰められたことがあったな、確かに。 ていうか、、、いったい、学校でどんな話し方してやがるんだ?あいつ? しかも『嬉しそうに』って、ねぇ、、、。 『嬉しそうに罵倒しながら』とかの間違いなんじゃないの? 「お兄さん?」 「え?」 「どうしたんですか?ぽーっとして?」 「あ、ああ、悪い悪い。いや、実はさ、桐乃を驚かそうと思って、免許を取ったこと、桐乃にも秘密にしてたんだよ。」 「そうだったんですか?」 「ああ。」 「はぁ、なんだ。びっくりさせないで下さいよ。」 ホッと胸をなでおろすあやせ。 「すまなかったな。」 別に自分が悪いわけじゃないんだが、つい謝ってしまう俺。 「いいえ、こちらこそ、いろいろ早とちりしちゃってすみませんでした。」 そして俺はあやせに、これまでの経緯と事情を簡単に説明した。 こいつは黒猫と同じように桐乃のことを考えてくれる、桐乃の、いや、俺たちの大切な友人だ。 こいつにはもうウソを吐きたくないし、なにより本当のことを知っておいてもらったほうが良いと思ったからな。 「ふーん、そういうことですか。」 「ああ、だからこれからもちょくちょく桐乃を迎えに行くことになると思う。」 「分かりました。じゃあ、蘭にはちゃんと上手く説明しておきますね。あの子、おしゃべりだから。」 「すまん、助かるよ。」 「いえいえ、これも桐乃のためですから。」 ------------------------------------- 「それはそうと、、、俺もちょうどおまえに相談したいことがあったんだけど、、、聞いてくれるか?」 「そうなんですか?めずらしいですね、お兄さんがわたしに相談だなんて。」 「はは、確かにな。」 「それで?どんなご相談ですか?」 「ああ、あやせ。実は、、、ちょっと言いにくいんだが、、、。」 「、、、ふふふ。」 「ど、どうした?」 「いえ、まぁ、なんとなく予想はつきますけどね。桐乃のことでしょう?」 「あ、ああ、良く分かったな。」 「お兄さんのことですから大体は。あ、でも、わたしがお兄さんのことを想っていたから、とかじゃありませんよ?お兄さんが、『わたし』に相談したいことがあるって仰った時点で、ピンときたんです。」 「そっか。じゃあ、もしかして、相談の内容も分かってたりすんのか?」 「恐らく。でも、ちゃんとお兄さんの口から聞かせてください。」 「おう。実は桐乃の誕生日に何かプレゼントしようかと思ってるんだけど、、、いったいどんなものをプレゼントしたら喜ぶのか分からなくてな。」 「ふふふ、やっぱり。前と逆になっちゃいましたね。」 「そ、そう言えばそうだな。」 「わたしの答えも同じになっちゃいますけど、、、桐乃が好きなものをわたしに聞くんですか?それはお兄さんが一番分かってると思うんですけど?」 俺は苦笑しながら答える。 「でもそれは、俺から送るプレゼントって意味で、桐乃がもらって一番嬉しいものじゃないと思うんだ。それにその、、、そういったものならいつも一緒に買いに行ってるからな。」 「一緒に、、、ですか?」 「すまん、そこは通報せずに聞き流してくれ。」 久々に防犯ブザーを取り出したあやせに俺は懇願する。 「あはは。まぁ、これは一応、冗談ですけど。」 一応かよ、、、。 「で、だ。あいつも女の子なんだからさ。やっぱりプレゼントは、ちゃんとしたものを貰いたいんじゃないかなって思ってな。それで、最近桐乃が気に入ってるものとか、欲しがってるものとかあれば、教えて欲しいんだけど、、、。」 「う~ん、、、でも、お兄さんからのプレゼントなら、桐乃はなんでも喜ぶと思いますよ?」 「そうかもしれないけどさ、、、もし、それがずっと欲しかったものだったりすれば、よりいっそう嬉しいんじゃないかなって思ってよ。」 「なるほど、、、。分かりました、お兄さん。わたしに任せてください!」 「あ、ああ、ありがとよ、あやせ。」 「ふふふ、本当に前と逆になっちゃってますね。」 「そうだな。でも、、、本当にありがとうな、あやせ。」 俺は素直に頭を下げた。 「ど、どうしたんですか?突然?」 「いや、、、本来なら俺がおまえに頼めるようなことじゃないと分かってはいるんだけどよ、、、。でもオタクじゃない部分の桐乃を、誰よりも一番分かってるのは、やっぱりおまえだと思うからさ。」 「、、、お兄さんらしいですね。」 「え?」 「いえ、なんでもないです。じゃあ、何か分かったら、またご連絡しますね。」 「ああ、よろしく頼む。」 ------------------------------------- そして数日後、、、。 「あ、お兄さん、こんにちは。」 あやせからメールで呼び出された俺が、いつもの公園にたどり着くと、すでに彼女は先に来て待っていた。 「よう。すまん、待たせちまったか?」 「いえ、今来たところですから。」 「連絡ありがとな、あやせ。で、こないだの件ってことだったけど、、、。」 「はい。昨日、桐乃を誘って、一緒に買い物に行ったんです。それで、いろんなお店を回りながら、こっそり様子を見てたんですけど。」 流石だな、あやせ。俺は前に、あやせの頼みで桐乃に探りを入れようとして、あっさりと見透かされちまったもんだったんだが。 「で、どうだったんだ?」 「それが、、、洋服とかアクセサリーとか、いろいろ見てまわったりしてたんですけど、、、桐乃ってば、欲しいと思ったら自分ですぐ買っちゃうんですよね。」 「あ、、、そか。」 あいつ、読モ続けてるから、自分で買えちゃうんだもんな。 「じゃあ、やっぱり分からなかった、ってことか?」 「いえ、そうじゃなくて。桐乃がすごく気に入ってたみたいだったのに、買わなかったものが一つだけあったんです。だから逆に分かりやすかったというか。」 「へぇ、それって何だったんだ?」 「、、、お兄さんは何だったと思いますか?」 「え?」 「少しくらいは自分で考えてみてください。」 そう言って、頬をぷうっと膨らませるあやせ。 まぁ、考えてみりゃ確かにそうだよな。 考えていなかった、というわけじゃないのだが、俺はもう一度、考えを巡らせてみる。 「う~ん、、、、、、、、、。」 そう言って、腕を組んで困ったように考え込むお兄さん。 きっとこの人のことだから、考えてなかった、とかじゃなくて、どれがいちばんなのか、本当に悩んでいるのだろう。 ちょっぴり妬けちゃうから、お兄さんにはちょっとだけ悩んでもらうとして。 せっかくだから、少しだけ時間を戻して話をしよう。 桐乃と買い物に行ったときの話を---。 ------------------------------------- 「あやせ、これ、可愛くない?」 「どれ?」 「これこれ。どう?」 「うん、すごく似合ってるよ、桐乃。」 「マジ?んじゃ、これにしよっかな。すみませーん、これくださーい。」 あ、これも買っちゃうんだ、、、。 わたしはいま、桐乃と二人で渋谷に買い物に来ている。 お兄さんから相談を受けたわたしは、さっそく桐乃を誘って買い物に出かけたのだ。 そこで桐乃が欲しがっていそうなものをこっそり調べよう、と思っていたのだけれど、、、。 「桐乃?さっきも服買ってたよね?」 「ん?まーね。でも、買い物は一期一会だし?次に来たときになくなってたりしたらショックじゃん?」 「まあ、そうだけど、、、。」 そうなのだ。さっきからこの調子で、桐乃は気に入ったものをどんどん自分で買ってしまっているのだ。 「特に限定品とか、レアものとかは、一度買い逃すと二度と手に入らなかったりするんだよねー。沙織も言ってたケド。」 「沙織さんって、、、サークルの?」 「そ。」 「へえ、、、沙織さんとも買い物に行ったりするんだ。」 「うん、よく行くよ?」 「ふうん。」 ちょっとだけ口を尖らせるわたし。 「あいつってば、アキバに超詳しいし?レアものとかがありそうな店をよく知ってんだよねーw」 あ、、、そっちのほうのお店、、、ね。 「こないだも、超レアもののグッズが置いてある店、教えてくれたんだー。あのとき買った限定版メルルのフィギュアも美琴さんのメイド版フィギュアも、超可愛かったな~、ふひっ♪」 「き、桐乃?」 「しかも、しかも!ちょうゆっくりやったら、キャストオフまで出来ちゃったし!ふひひ~、たまんないよね~♪じゅるっ。」 「キャ、キャスト、、、なに?」 「え?あ!ゴ、ゴホン。まあ、それは置いといて。最近忙しくて服とかの買い物とかできてなかったしさ。それに、せっかく渋谷まで来たんだし?ここで買わなきゃいつ買うの?ってカンジじゃん?」 「そ、そうだね。」 「ん。だから今日は誘ってくれてありがとね、あやせ。」 「う、うん。」 そう答えてはみたものの、、、。 これじゃ、お兄さんの相談に応えられないじゃない、、、。はぁ、どうしようかな。 、、、ううん、まだまだ。まだ、あきらめないんだから。 「桐乃?じゃあ、次、あの店に行ってみようか?」 「あ、いいね。行こ行こ。」 そんな感じでいくつものショップを巡るけれど、なかなか目的の答えが見つからない。 そうこうしているうちに、、、。 「あ、もうこんな時間じゃん。」 あたりも暗くなり始め、そろそろ帰らないといけない時間になってしまっていた。 「じゃあ、最後。あの店にちょっとだけ寄ってこ?桐乃。」 もう一軒だけ。 そう思って桐乃を誘って入ったのは、とあるアクセサリーショップ。 神様、どうか、目的のものが見つかりますように。 そう願いながら、二人で店内を見てまわる。と、そこで。 「、、、!あ、これ、新作出たんだ。やっぱ可愛いよね~。」 とあるショーケースを、桐乃が覗き込んで、そう口にする。 それにつられるように、わたしもショーケースを覗き込む。 「あ、ほんとだ。可愛い。」 「でしょでしょ?」 あれ? 「、、、そういえば桐乃、少し前に似たようなの付けてたよね?最近付けてないけど、あれ、どうしたの?」 「ん?あれ?あれは、、、ちょっと、ね。」 「無くしちゃったの?」 「や、無くしちゃったワケじゃないんだけど、、、。」 「ふうん。」 珍しく言葉を濁す桐乃。 「じゃ、そろそろ帰ろっか?」 「え?これは買わないの?」 「うん。代わりのもの、ちゃんとあるし。」 「そうなの?」 「うん。だから、、、いいの。」 そう言ってそれを見つめる桐乃の横顔は、幸せそうな微笑みを浮かべているものの、、、どこかちょっぴり切なげで。 それを見て、わたしはなんとなく直感したのだった。 そっか。 これなんだ。 きっとこれが、桐乃がいちばん欲しいもので、、、そして、お兄さんが桐乃にあげるべきものなんだろうな、って。 ------------------------------------- う~~~~~~ん、、、。ダメだ。 ひとしきり考えてはみたのだが、やっぱり答えが見つからない。というか、選べない。 「えっと、、、な。」 しかたなく俺はあやせに、こう答える。 「えっと、、、おまえに相談する前に考えてたのは、やっぱりアクセサリーとかかな、とは思ってたんだけど、、、。」 「、、、なるほど。」 「でも桐乃がいちばん好きなアクセサリーってのが、どんなものなのか分からなくてさ、、、。それで、その、、、これっていうのが選べなくてな。」 「やっぱり。」 「やっぱり?」 「いえ、こっちの話です。じゃあ、ヒントをひとつだけ。」 「ヒント?」 「はい。それは、、、えっと、、、桐乃が普段、身に付けていないものです。」 「身に付けていないもの、、、?」 「はい。あ、でも、一時期だけ、ずっと身に付けていましたけどね。」 「一時期だけ?」 「ええ。それで珍しいな、と思ってはいたんです。だけど最近は付けてなくて。あ、もしかしてヒント出しすぎちゃったかな?」 「、、、そっか。」 桐乃が一時期だけずっと身に付けていたもので、今はもう身に付けていないもの。 それで思い当たるのは、ひとつしかない。 「ありがとな、あやせ。おかげで何をプレゼントすればいいか、分かったよ。」 「ほんとですか?」 「へっ、そんだけヒントをもらえりゃあな。ちなみになんだが、その買い物に行った店は、渋谷の109だったりすんのか?」 「、、、さすがですね、お兄さん。」 「よし、んじゃ、ちょっと行ってくるか。」 「え?今からですか?」 「おう。今から行けば、まだ十分間に合うだろ?」 「それはそうかもしれませんけど、、、。」 「ホントありがとな、あやせ。じゃあ行ってくる!」 そう言って、あやせに手を振ってから、真っ直ぐに走り出す。 まったく俺ってやつは、どこまで鈍いんだか。 こうやって言われなきゃ、気付けないんだからな。 答えは最初っから、俺の中にあったってのに。 それは、俺がいちばん、桐乃に渡したかったもので。 この特別な誕生日にこそ、渡さなきゃいけないもの。 そして、何よりも。 夢を叶えてくれるものじゃなくっちゃあな---『魔法』ってのはよ。 ---うし。 待ってろよ、桐乃。 おまえの16歳の誕生日。 ずっと思い出に残る、とびっきりのプレゼント、届けてやるからな! Fin その後ろ姿を眺めながら。 真っ直ぐに駆け出していくその背中を見て、思わず、ふふっと微笑む。 まったく、、、あいかわらずですね。 それを見送りながら、わたしは小さくつぶやくのだった。 「、、、行ってらっしゃい、お兄さん。」 ----------
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【SS】兄貴不在!?きりりんの家出旅!? オリジナルファイルへのリンク 桐乃「はぁ~こんなとこまで来て、なにやってんだろ。あたし・・・」 桐乃「勢いで来ちゃったケド・・・ハァ・・・」 ―――――今朝 大介「桐乃、ちょっとそこへ座りなさい。」 桐乃「ん?お父さん?おはよ~なに~?・・・」ネムネム パサッ 大介「なんだ?このポスターは!」ドンッ 桐乃「何って・・・夏にイベントがあるんだけど、そのイベントにあたしが広告モデルとしてオファーされたの。 その時に使われる試作のポスターだけど?」 大介「そういう事を聞いているのではない!この格好はなんだと言っているのだ!?」 桐乃「え・・・だって、夏だし・・・」 大介「そのイベントとやらが近づくと、町中にそのポスターが貼られるんだろう?不埒な格好をした桐乃が!」 桐乃「不埒って・・・ただの水着じゃん!お父さん、過剰になりすぎ!それにこれは・・・っ!」 大介「もう!知らん!・・・・・こんな格好をした桐乃が、町中に晒されるのか・・・!?」ブツブツ 桐乃「お父さん!!ちゃんとポスター見てよ!!」ダッ ・・・バタン――――― 桐乃「はぁ・・・どーしよ・・・ジッとしててもどうにもなんないし、ちょっと歩こっ・・・」 桐乃「・・・京介・・・あのバカ何してんだろ・・・」 桐乃「・・・海か・・・・・」 ((京介「桐乃ぉ~~待てよぅ~~あはは~~」)) ((桐乃「京介ぇ~~つかまえてみなさいよ~~うふふ~~」)) 桐乃「・・・はっ!!キモッ!あたしキモッ!なんて想像してんのよっ!!」ブンブン 桐乃「お、落ち着け・・・あ、あたし・・・・・ん?わぁ~キレイな貝殻!!・・そうだっ!」 桐乃「・・・よし!出来たぁ!」フゥー 桐乃「うはw意外と上手くできたw記念に写メ撮っておこうっと♪」ピロン 桐乃「そうだ!あいつらにも見せてあげよっとwえーと、メールメールっと」ピッピッ 桐乃「うーんと『海岸なうwキレイな貝殻で貝殻文字作ったwヽ(`Д´)ノ』送信っと。」ピッ 桐乃「それにしてもキレイな砂浜!・・・砂浜と言えば・・・やっぱアレかなw」 桐乃「や、やっちゃったwか、書いちゃったwあたしのキャラじゃないってのw!」 桐乃「///らしくない!うん!消そう!うん!」アセアセ ???「何を書いているのでゲソ?ん~?ア、アニ・・?」 桐乃「え!?ちょ、ちょっと!!見んなって・・・あれ?ゲソ?」 桐乃「あ、あれ!!イ、イカちゃんじゃない!?え??本物!?本物なのーーーっ!?」ハァハァ イカの人「お主、わたしを知っているのでゲソか?」 桐乃「もちろん!ねぇ~イカちゃん!あたしの妹になってよっ!!ねぇ~お願いぃ~」ハァハァ イカの人「・・・・・」(うっ、なんかこの感じ・・・まるで誰かさんと一緒じゃなイカ・・・) イカの人「ところで、お主はこんなところで何をしているのでゲソ?」 桐乃「かくかくしかじか。」 イカの人「ふーむ。日頃から水着を着ているわたしは、一体どうなってしまうのでゲソ・・・」 桐乃「イカちゃんは別に怒られないってwwイカちゃんこそ、どうしてここにいるの?」 イカの人「かくかくしかじかでゲソ。」 桐乃「いたずらして怒られて、飛び出してきたんだwてか、イカちゃんってさぁ―――」 桐乃「―――随分と話し込んじゃったねw」 イカの人「・・・確かお主、桐乃という名前だったでゲソね?」 桐乃「うんwそうだけど、どうかした?」 イカの人「出会ったとき、何を書いていたのでゲソ?桐乃の名前と兄のことが書いてあったような気が・・・」 桐乃「え!?あ、あれ?べ、別に大したことじゃないっての!た、ただのおまじないっ!」 イカの人「おまじないでゲソか・・・いいじゃなイカ!!是非とも侵略祈願を・・・!」 桐乃「ええ!?詳しいことは、ほ、ほら、イカちゃんのお家のお姉さんに聞いてみたら?ねっ?」 イカの人「うーむ・・・じゃあ、そうしてみるでゲソ!」 桐乃「そんなことより、ねぇ~イカちゃんさぁ~ほんとに家に来ない??今からでもいいよ!うっさい兄貴がいるけどw」 イカの人「わたしには帰るべき所があるでゲソ。だから無理でゲソ!ただし!友としてなら後日、遊びに行ってもいいでゲソ。」 桐乃「え!?マジでマジでw!?超うれしいwww絶対だかんね!」 イカの人「じゃあ、そろそろおいとまするでゲソ。」 桐乃「ええー!もっと話、したかったなー」 イカの人「あんまり皆を心配させるわけにはいかないでゲソ!桐乃にも待っている家族がいるんじゃなイカ?」 桐乃「そりゃ・・・そうだけど・・・」 ???「おーーーーーい!」 イカの人「お?ひょっとして・・・桐乃の兄が迎えに来たんじゃなイカ?すごいじゃなイカ!さっそく、おまじないの効果が表れたでゲソ!」 桐乃「イ、イカちゃん、おまじないの事はもういいってw!兄貴?ないないwないってwだって、誰にも居場所言ってないし~」 イカの人「でも、こっちに向かって来てるでゲソよ?それじゃ、わたしはそろそろ行くでゲソ!暗くなる前に早く帰るでゲソよ~」 桐乃「あっ!?もう!?絶対に遊びに来てね~イカちゃ~ん!!またね~」 桐乃「・・・行っちゃった・・・可愛かったな~w」ムフフ ???「なーに、気味悪い顔して笑ってんだw??」 桐乃「はぁ!?だ、誰がっ!!・・・って、あ、兄貴っ!?な、なんで??」 京介「よう!誰かと一緒だったのか?」 桐乃「そうそう!!あのイカちゃんに会った!!本物のっ!!」 京介「は、はぁ・・・イ、イカと?よくわからんが・・・よ、良かったな。」 桐乃「でしょーw今度、家に遊びに来るんだって!すんごい楽しみw」 京介「は、はぁ・・・イ、イカが?家に?遊びに来る!?・・・た、楽しみだな。」 桐乃「そうそう!あんたさ、なんであたしの居場所が分かったの?誰にも言ってないんだけど!」 京介「おまえ、黒猫と沙織に変なメールしただろw?」 桐乃「べ、別に、変じゃないし・・・で?」 京介「そのメールに位置情報が添付されていたらしい。それで分かったというわけだ。」 桐乃「あっ!そうか!」 京介「どういうことだ??」 桐乃「あのね・・・最近あやせとメールする時にさ、やたらと今どこ?って聞かれるから『今ココ』って位置情報も一緒に送ってるんだw それで設定もずっとそのままにしてあるからさ、あいつらにも位置情報が送られたってわけ。」 京介(あ、あやせ・・・) 桐乃「で?あんた、何しに来たのよ?」 京介「何って、迎えに来たに決まってるだろうが!家に帰ったらよ、珍しく親父がおふくろに怒られていたから、 何事かと思ったら・・・このポスターが原因だったんだな・・・」ペラッ 桐乃「何ぃ~?あんたもなんか文句あんの!?」 京介「い、いや、キレイに撮れてるしスタイルも良いと思うぜ。さすがだ。それによこれ、サンプルだろ?」 桐乃「バ、バカ!へ、変な目で見ないでくれるっ!?・・・あたしもさ、ちゃんと言ったんだけど・・・」 京介「まぁ、親父のことだから・・桐乃の格好だけに目がいってしまって、ちゃんと見てなかったんだろw 親父も詫びたいって言ってたぞw早とちりだったってなww」 桐乃「・・・まぁ、勝手に飛び出したあたしも悪いし・・・」 京介「それは、家に帰って親父に言えよ、なっ!・・・ちょっと歩こうぜ。」 桐乃「あ、うん。そだね・・・」 京介「そうそう!ここに来る途中、ちょっと調べたんだけどこの海岸ってウミガメが産卵にくるらしいぞ。 近くに国立大学もあって、研究もされてるみたいだぜ。」 桐乃「へぇ~確かにここって、ずーっと向こうまで海岸が続いてるし砂もキレイだし、良い場所なのかな?」 京介「そうかもな~うおっ!なんだ!このデカい植物は!俺と同じくらいの背丈はあるぞ!?」 桐乃「ここは、あたしにまかせてっ!」パシャ 京介「ん?写真撮って、どうすんだよ?」 桐乃「わからない花とか植物を調べてくれるアプリがあんのっ!」 京介「おお!それはすごいなー俺もスマホ買おうかな・・・」 桐乃「お!わかったw『アツバキミガヨラン』だって。北アメリカ原産の常緑性低木で、剣のような形をした葉っぱが特徴だって。」 京介「ほんとだ!葉っぱが剣みたいだw痛っ!いってー!ほんとにすんげー尖ってるじゃねえか!」チクッ 桐乃「ちょっと、バカ兄貴!何やってんの!?ほらっ、さっさと手出して!絆創膏貼ってあげるからっ!」ガサゴソ 京介「あ、ああ。悪いな・・・サ、サンキュー」アセアセ 桐乃「はいっ!おしまいっ!・・・ったく山登ったときは、知らないものには勝手に触るなとか偉そうなこと言ってたくせにっ!」フンッ 京介「うっ・・・す、すまん・・・」(´・ω・`) 桐乃「わ、わかればいいのっ!!・・・・・さっきから気になってんだけど、海の向こうに見えるあれって島?」 京介「ああ、あれか~あれは位置的に・・・知多半島だなー」 桐乃「まじっ!?あれが噂の・・・っ!!」 京介「ん?知多半島になんかあんのかー?」 桐乃「今ね、知多半島には『知多娘。』っていう知多半島をPRするキャラクターが市や町にたくさんいるのっ! みんなとっっってもかわいいんだぁ~~YouTubeに観光PR動画もあるしw!見る?見る?」ムッハー 京介「・・・い、いや、今はいいっス・・・」 桐乃「そう?あたしもさ、たま~に千葉をPRしたりする仕事あるじゃん?地元をPRするもの同士、負けられないっしょ!」 京介「そういえば、そうだなー桐乃も千葉モノレールや自動車ディーラーのマツダで仕事してたもんなw」 桐乃「そうそうw・・・機会があれば、いつか一緒に仕事してみたいな~」 京介「・・・さてと、無事に桐乃も見つかった事だしそろそろ帰ろうぜー」 桐乃「うん。ところでさ、そのポスター・・・あげよっかw?もう衣装は決まってるみたいだし・・・」 京介「・・・い、いるかよっ!てか、どんな衣装になりそうなんだ?」 桐乃「ここは夏らしく、ベタに浴衣になりそうだってwだから、もうサンプルはシュレッダー行きだけどw??」 京介「・・・す、捨てるんならもらっといてやるよ!い、1枚印刷するのに、どれだけコストがかかってると思ってるんだ?それによ・・・」ブツブツ 桐乃「はいはいwwwわかったってばwww」 兄貴不在!?きりりんの家出旅!? 終 ロケ地:三重県津市 白塚海岸、町屋海岸 次回予告
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299 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/01(金) 16 05 20.15 ID yqtcv6CY0 297 イヤイヤ言いながらも結局は撮られちゃう二人 そして、後で写真送りますねー、と言われて後日届いた写真を見ると そこには超満面の笑顔で引っ付き合ってる二人の姿が 桐乃「な、なにチョー嬉しそうな顔して写ってんのあんた?!シスコンまじキモイっての!!」 京介「うっせぇよ!お前だって人のこと言えねーだろ!なんだよこの超満面の笑顔はよ!?」 桐乃「な?!あ、あたしは違うっつーの!読モだし?カメラ向けられてつい笑顔になっちゃっただけだっつーの!」 京介「嘘こけ、こんなん営業用のスマイルじゃねーだろ!こ~んなに頬弛みまくっちゃってよ、お前のグラビア写真集ですら今だかつてこんなににへら~っとした表情見たことねーよ!」 桐乃「う、うっさい!うっさい!!シスコン死ね!!」 こんな一幕もありそうw 300 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/01(金) 16 21 30.83 ID C5hTBxCMP 299 涼介「――で、コレがその時の写真か?」 優乃「らしいよ」 涼介「ふぅん。確かに、母さんが出てるモデルの写真とかとは全然違う笑顔してるとは思うけど……」チラッ 優乃「……」チラッ 京介「やっぱ桐乃が一番キレイだな。この雑誌の中でも頭一つ飛びぬけてるだろ」 桐乃「あったりまえじゃん。あたしを誰だと思ってんの?」 京介「俺の自慢の奥さんだな」ナデナデ 桐乃「ば、バカじゃないの?」ニヤニヤ 涼介「俺達からすれば何の新鮮味もないな」 優乃「むしろもっと自重してくんないかな。あの万年バカップル」 涼介「優乃、お前親に向かってそれはないだろ」 優乃「はあ? あたしは事実を言ってるだけじゃん。だいたい――」 こうか 最近なんでも未来予想図に繋がりすぎて困る 309 名前:名無しさん@お腹いっぱい。:2012/06/01(金) 17 58 35.11 ID BNNdqBre0 299 京介は受けらしいから、桐京のカップリングで写真を撮ると、 桐乃が責めてるカットが多くなるんだよな。 腐女子「えっと、ポーズとってもらっていいですかー?」 桐乃「えっと、どんなの?」 腐女子「京介さんが中腰に、桐乃さんは京介さんの顔を覗きこむ様に…… そうそう、それで、桐乃さんの左手を京介さんの腰に回して、 右手で顎をクイッと自分の方を向けるように」 桐乃「え? こ、こう?」 京介「ちょ、桐乃!?」 桐乃「あんたは黙ってて」 京介(だめだ……仕事モードになってやがる!) 腐女子「そ、そうです! 目線は京介さんの瞳に合わせて、妖艶に微笑んでください!! それでそれでセリフは 『兄貴……俺の人生相談に乗ってくれてありがとう。 お礼に、今からご褒美をあげるね。 ふふふ……緊張しないで、力を抜いて……』」 桐乃「京介……いつもあたしの人生相談に乗ってくれてありがとね。 お礼に、今からご褒美をあげる。 ほら、体から力を抜いて……」ドキドキ 京介「桐乃……」ドキドキ 腐女子「ふふぇひひひひひ!!」カシャカシャ みたいにw ----------
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534 名前:もはや使い古されたネタ[sage] 投稿日:2010/12/18(土) 12 19 08 ID F9wEkEPZ0 桐乃「ただいまー・・・って、誰もいないんだ。じゃあ今なら・・・」 京介「ただいま、桐乃は・・・帰ってきてるのか」 「おにーちゃん!好き!私おにーちゃん大好きだよ!」 「ずっとずっと一緒だよ・・・」 「大丈夫だよ、私は、絶対におにーちゃんを裏切らないよ、妹はいつでも味方だよ」 「いや!いかないで!私をおいていっちゃやだよぉ・・・」 「大好き!大好きなの!私はおにーちゃんが一番好きなのぉ・・・」 京介「・・・ったく、桐乃のやつまたエロゲしてるな。いくらとーさんかーさんいないからって 流石にこんだけの音量でやるのはアホだろ・・・」 京介「しかも俺の部屋じゃねぇか!・・・おい桐乃!ヘッドフォンくらいつかえよ」 ガチャ 桐乃「大好き!おにーちゃん大好き!おに・・・ 京介「えっ!?」 桐乃「はっ!?」 京介「・・・・・・き 「ちちちち違うの!!!ここここここれはゲームのセリフを思い出してちょちょちょちょっとね!!!!」 京介「あの 「つーかなに!?もしかしてあたしアンタを好きだとでも思ったワケ!?信じられない!!そんなワケ無いじゃん!」 京介「いやだn 「キモ!流石は変態のシスコンね!もしかしていつもそういう妄想しているんだ、ホント救いようがないほどのシスコンね!」 京介「・・・」 桐乃「じゃ、あああああたし部屋戻るから!!!もどるから!」 京介「・・・ああ、うん」 ~~~ 桐乃。oO( 馬鹿!あたしの大馬鹿!なんで気がつかなかったの!?だだだ、大丈夫よね?あの馬鹿なら気がつかないよね?) 桐乃「・・・はぁ。」 -------------